犬との信頼関係を取り戻すための3つのポイント!噛む吠える理由は何?

愛情たっぷりに育ててきたはずの愛犬が、気が付いたら「噛む」「吠える」だけではなく、信頼関係が崩れているのではないかと思うほど、手に負えなくなって困ってはいませんか?
あなたが愛犬との信頼関係を取り戻す力になれる方法が見つかることを願ってこの記事を書きました。
「噛む」「吠える」理由を含め、愛犬との信頼関係を取り戻すための3つのポイントをぜひ一度読んでみてくださいね。
もくじ
愛犬が生後6か月になるまでに社会性を身に着ける
あなたの愛犬は今何か月ですか?
もう1歳、2歳、3歳と大きくなっているかもしれませんね。
子犬で家に迎えた場合は生後6か月までに社会性を身に着けた方がいいので、人間にも犬にもふれあわせます!

しかし…、初めて犬を飼う家庭の中にはかわいいからと子犬を飼い始め、とりあえず育ててたら困った問題行動が起き始めてしまった…、「さぁどうしよう」という家庭も少なくないのです。
しかも、愛犬にあったしつけではない場合は最悪な結果になってしまうこともあります。
最悪な結果とは
- 信頼関係が崩れてしまった
- 飼い主に噛みつくようになった
- ごはんを与えても食べなくなった
- 警戒心で近づいてこなくなった
簡単に言えばこんなところです。
叩いて叱る体罰でしつけた場合に、人間が怖くなり自分を守る為の行動です。
もしも、あなたの愛犬が手に負えない状態になってしまっていたら、まずは信頼を取り戻さなくてはいけません。
しつけやトレーニングはその後です。
信頼関係を築けている家庭は、しつけやトレーニングを成犬になってから行っても、時間はかかるかもしれませんが、犬は賢いので覚えてくれる可能性はあります。
焦らず一つずつ進めていきましょう。
今回は信頼関係が崩れてしまった場合のお話しをしたいと思います。
犬との信頼関係が崩れてしまう理由とは
犬は理由もなく人に噛みついたりはしません。

ごはんを食べなくなったり、近づいてこなくなるのは恐怖のあまり起きることです。
よくあるのは「体罰」でしつけを行った場合です。
身近なことでは
- 頭を手で叩く
- 鼻を指でピンっと叩く(デコピンみたいなもので鼻ピン)
- 鼻や口を鳴くまでつかむ
- 押さえつける
エスカレートした「体罰」が
- 蹴る
- 棒で叩く
- 物を投げる
でしょうか…。
「これで我が家の愛犬は大人しくなりました。言うことを聞いてくれるようになりました。」というご家庭もあるかとは思いますが、それは誰に対してもでしょうか?
多くはその「体罰」を行っている人は怖くて従っているだけと言う場合がほとんどです。
そして、犬も幸せに暮らせているのでしょうか。
もしもあなたが「体罰」をしていたとしたらあなたの心は痛くないですか?
「体罰」はしつけやトレーニングに必要はありません。
プロのドッグトレーナーが最終手段として、一切体罰を行わず犬の問題行動を止めるためだけに、たった1回のチャンスを逃さず大きな音を出すなりして、びっくりさせることはあります。
たった1回です。
2回も3回も行ってはいけないのです。
ビシッと1回だけ恐怖を与えて終わりです。
もし万が一「体罰」をしてきたのかな?と思うようなことがあれば一切「体罰」をやめてくださいね。
なぜ犬と信頼関係が崩れるほど「体罰」をしてしまうのか?

なぜ大切なはずの愛犬に「体罰」をしてしまうのか?というお話しをしたいと思います。
おそらく「上下関係」を築くためでもあるのかな?と思います。
よく怖いお父さんが一番上で、次にごはんをくれるお母さん、その次に犬がいて、一番下に子供なんていう話聞いたことありませんか?
もちろん犬社会では順位があるとは聞きます。
私も多頭飼いをしていましたので、普段は感じないのですが一時的に犬同士で順位を感じたことはあります。
その順位をつけるための「体罰」だとしたら、少し考え方が違うかな?と思います。
本来ならば、「私があなたを守るから思いっきり遊んでいらっしゃい!なにかあっても私がいるから大丈夫よ!」という「守る」存在なのです。
あなたは家族と上下関係はありますか?
お父さんとお母さんは上で、弟や妹もしくは子供を下に見ていますか?
そんなことはなく、「家族」として見ているのではないでしょうか?
愛犬も同じです。
無理に愛犬の上に立とうとするのではなく愛犬を守る存在でいればいいのです。
そうすれば愛犬は守ってもらっていると思い穏やかに過ごすことができるのです。
犬との信頼関係を取り戻す3つのポイント!
「体罰」を一切やめる

まずは、「体罰」自体をやめることです。
- 叱らない
- 叩かない
すごく長い時間を必要とする場合もありますが、とにかく叱ったり叩いたりすることを一切やめます。
信頼関係の修復に徹底します。
信頼関係の修復にかかる時間は、愛犬に「体罰」で苦しませてしまった時間と同じか、もしくはそれ以上でしょう。
とにかく愛犬が穏やかに過ごせる日を待つしかありません。
むやみやたらに撫でたりはしない

撫でたりすればいいのかというと、そうでもありません。
叩かれた手で撫でられても犬はうれしくはないはずです。
こちらから撫でたりはせず、様子を見ます。
犬によっては、撫でられることが嫌いな犬も、もちろんいますよ!
撫でられて喜ぶ犬はご褒美として撫でることもありますが、あまり喜んでいないようであれば、軽く触れるだけでいいのです。
触ると噛み付かれたりするのであれば、撫でることもやめて、距離を置きましょう。
「噛みつく」「吠える」原因を追究する

必ず「噛みつく」「吠える」理由はあります!
あなた自身が、「噛みつかれるから」「吠えてうるさいから」という理由で、体罰になるのであれば、「なぜ噛みつくのか?」「なぜ吠えるのか?」をよく考えて、原因を探りましょう。
原因を取り除いていく事で、愛犬も落ち着きを取り戻してくることもあります。
「家族のそばにいたいのに、屋外で独りぼっち」
「あまり人間や犬に会いたくないのに、いつも玄関の前」
結構ストレスになっている犬が多いですよ!!
いつ信頼関係が取り戻せたと思えるのか

信頼関係が取り戻せたと思えるのは、あなた自身が「噛みつかれるかな?大丈夫かな?」と思わなくなったらです。
犬はとても敏感な動物ですので、あなたの気持ちはすぐに察します。
あなたが少しでも「大丈夫かな?」と不安に思えば噛み付いてくるかもしれませんので、不安があるうちは距離をおくようにしましょう。
あなたと愛犬が自然とふれあえるようになっていたら「信頼関係が戻った」と思っていいでしょう。
信頼関係が取り戻せたら、あなたと愛犬が穏やかに過ごせるように、少しずつしつけやトレーニングを行います。
そして次は「体罰」ではなく、愛犬が喜ぶ方法で様々なことを教えていきましょう。
まとめ
生後6か月までに社会性を身に着けることが前提ですが、多くの家庭では「まずは飼い始める」ということからスタートし、気が付いたら問題行動に頭を悩ませています。
「体罰」はあなたと愛犬の信頼関係を崩す大きな原因です。
鼻回りのマズルを掴んだり、指で鼻をはじいたりするのも、一つの「体罰」になります。
動物病院の獣医さんから、鼻を指で「ピンッ」とはじきなさい!なんて指導があったという話を友人から聞きましたが、大きな間違いです。
「あなたは、鼻を指ではじかれて喜びますか?」
きっと腹が立ち、終いにその人の事が大嫌いになるかもしれませんよね!
そんな嫌われるような「体罰」は一切しないこと。
信頼関係が崩れていると感じるのなら、体罰は一切やめて、幸せな空気が流れるまで様子をみて、愛犬と過ごしましょう。