絞り染めのシボを長持ちさせるために、どのように洗濯したらいいのだろうと悩む人も多いのではないでしょうか?
実は絞り浴衣は自宅で洗濯が可能なのです!
「自宅で洗濯した方がいい!」が正しいと言っても過言ではないかもしれません。
シボを潰さないポイントをお話ししましょう!
絞り浴衣とは何?
絞り浴衣とは、絞り染めで染められていたり、模様を表したもののことを言います。
有名なところと言えば、愛知県の有松絞りや鳴海絞りといったところでしょうか。
真夏の暑い時期に着用することが多い浴衣ですので、絞り浴衣のようなデコボコとした生地は、肌にべた~っと張り付くことがないので、とても清涼感があります。
そして、絞りという手間がかかっている分、高級感も感じられますね!
高級感を感じられる絞り浴衣のお手入れがとっても手間がかかるイメージがあるようです。
それでは、どのようにお手入れをしていったらいいのかをチェックしていきましょう!
絞り浴衣は自宅で洗濯していいって本当?
絞り浴衣は自宅で洗濯が可能な浴衣になります!
洗濯方法は様々な意見がありますが、まずは基本的な手順のお話しをします。
- 浴衣を本だたみにして洗濯用ネットに入れる
- おしゃれ着用の中性洗剤を使用する
- 手洗いもしくは、ソフトモードで洗う
- ゆるく絞る
- 着物用ハンガーもしくは物干し竿に日蔭で干す
こんな感じでしょうか…。
浴衣を販売しているお店でもこのようにお話しされることが多いかもしれませんね。
では、シボを潰さない5つのポイントについてお話ししますね!
浴衣をクシャクシャのまま洗濯用ネットに入れる
絞り浴衣に関しては、「クシャクシャに洗濯用ネットに入れるよ!」という意見もあるようです!
クシャクシャのまま洗い、クシャクシャのまま干した人は、シボを潰さず長持ちしているそうですよ!
絞り浴衣を販売している店舗では、ほとんどが「本だたみして洗濯用ネットに入れる」ことをおすすめしていますが、クシャクシャに洗って干すことでシボが潰れないのなら、慎重にならずに洗えますよね!
おしゃれ着用の中性洗剤は汚れたときだけ!
絞り浴衣は、毎回洗剤で洗いたいのであれは、おしゃれ着用の中性洗剤を使用します。
洗濯のりや柔軟剤は使いません!
しかし、絞り浴衣を愛用している人の中には、汚れていない限りは何も洗剤を使わずに、汗のかきやすい部分を念入りに強めのシャワーで洗い流すそうです。
そして、汚してしまった時のみ、おしゃれ着用の中性洗剤を使用しますが、汚れている部分のみ揉み洗うだけで、全体をガシガシとは洗いません。
着たままかハンガーに吊るしてシャワーで汗を洗い流す
手洗いか洗濯機か…と悩む人も多いのではないでしょうか?
【おしゃれ着用の中性洗剤を使用する】でも、お話ししましたが、「浴衣を着たままシャワーで汗を洗い流す」という意見が多く、多くの人が結構おススメしています!
手洗いをする加減を間違えるとシボが潰れてしまうこともありますし、ソフトモードでという人もいれば、「ドライコース」でという人もいて悩むのなら、着たまま汗をかきやすい部分を洗うのも手だと思いますよ!
そして、夏が終わりしまうときには、バスタブに溜めた水に漬けてざっと洗うだけ!
それだけのお手入れで、何十年も着続けているそうです!
水がダラダラでもOK!ゆるく絞る
もし洗濯機で脱水をかけるのであれば、時間は1分のみです!
手で絞るときも、雑巾を絞るみたいに、ギューッと絞ってはいけません!
ゆる~くしぼり、水がダラダラのままお風呂に干しておいてもいいくらいですね!
絞り浴衣はアイロン不要です!
クシャクシャのまま干すか、もしくは軽く叩くくらいで、絶対に伸ばしたりはしません!
着物用ハンガーもしくは物干し竿に日蔭か風呂場・夜間に干す
着物用ハンガーや物干し竿に直接干す意味は、乾きやすさや型崩れをしにくくするためです。
そして、日陰に干す意味は、色褪せ防止や生地が傷まないようにするためですね!
日蔭と言っても、やはり日はあたるので、先ほどもお話ししたように、水がダラダラのままお風呂場に干すというのもいいですし、浴衣を裏返しにして日陰に干すのもいいと思います。
もしくは、夕方洗って夜に干すというのもいいですね!
冬と違って夏は、夜でも十分に乾きますよ!
絞り浴衣をクリーニング店に出すときの注意!
「絞り浴衣をどうしてもクリーニングに出したい!!」というあなたへの注意点をお話ししますね!
まず、絞り浴衣を持って行くのは「呉服屋」もしくは「悉皆屋」です!
間違っても近所のクリーニング屋さんには持って行かないようにしましょうね!
嘘のように思えるかもしれないですが、クリーニング屋さんに絞り浴衣を持って行ったら、しっかりとアイロンをかけられて戻って来たという人がとっても多いのです!!
絞り浴衣を買うときには、店員さんから「クリーニングに出すときはアイロンは軽くと声かけて!」と言われると思うのですが、それでも多いのです!!
一度プレスされた絞りは戻すことはできません!
クリーニング代が高くなったとしても、大切な絞り浴衣が長く着られるのなら、そのほうが絶対にいいですよね!
まとめ
絞り浴衣の洗濯についてお話ししましたが、いかがでしたか?
なんだかクリーニングに出せば、ものすごく長くきれいに着続けられる気がしますが、絞り浴衣に関してはそうではなかったですね!
もし、自分で洗うのは怖い!というのであれば、「呉服屋」もしくは「悉皆屋」に持って行き、絞り浴衣のお手入れに慣れているところで、やってもらいましょう!
しかし、夏は汗をかきやすいです!
シミができないように、着た後の浴衣は、すぐに汗を洗い流すようにしてくださいね!