ハロウィンを子供に説明する簡単な方法!なぜお菓子がもらえるの?

暑かった夏もすっかり終わり、爽やかな秋晴れの日が続き紅葉が楽しめる季節となりましたね!
秋の大イベントと言えば【ハロウィン】とまっさきに答える人が増えてきたのではないでしょうか…。
私の上の娘は4歳なのですが、「ママなんで?どうして?」と疑問に思うことをどんどん聞いてくるので、ハロウィンが近づくと「ハロウィンって何?なぜお菓子がもらえるの?」と質問攻撃にあうかもしれませんw
あなたのお子さんも同じではないですか?
そこで「ママはなんでも知ってるんだ!」と思ってもらえるように、子供に説明するための簡単な方法を小さなお子さんをもつママへ書きました。
今年は、ママ自身も「なぜお菓子がもらえるのか?なぜおばけに変身するのか?」を知って、お子さんと楽しいハロウィンを過ごしてくださいね!
もくじ
ハロウィンはなぜ始まったの?由来を知りたい!
まずはママであるあなたが、ハロウィンについて詳しくなってしまいましょう!
ハロウィンっておばけになって騒ぐだけでなく、奥がとっても深いものなんだってわかっていただけると思いますよ!
ハロウィンとは、スコットランドやアイルランドなどのヨーロッパの中部や西部に住んでいた、古代ケルト人の【秋の収穫感謝祭(サムハイン祭)】がはじまりです。
古代ケルト人の1年の終わりは10月31日となり、現在の12月31日と同じ意味をもつ【大みそか】のような行事だったということですね!
日本では【春夏秋冬】と季節がありますが、実はケルト人には【夏】と【冬】の2つの季節しか楽しめることができず、【夏】が終わる10月31日に年が終わり、11月1日から新しい1年の始まりです。
1年の終わりとされている10月31日の夜には、死者の霊が家族を訪ねてくるのですが、一緒に「精霊」や「魔女」という悪霊まで降りてきて、「作物が荒らされる!!!」と信じられていました。
そういった理由から、秋の収穫を祝うとともに、身を守るために仮面をつけたり、魔除けの焚き火を朝までともしたりと、悪霊を追い出す祭りが行われるようになりました。
当時の大国だったローマが、ケルト人が暮らしていた場所に入ってきたことでキリスト教が広まり、秋の収穫感謝祭(サムハイン祭)が、現在の【ハロウィン】という行事に生まれ変わったのです。
そして現在では、ケルト人はヨーロッパの一部に住んでいて、ハロウィンに合わせて【秋の収穫感謝祭(サムハイン祭)】をやっている地域もあるそうですよ!
カボチャの名前や由来とは
カボチャの名前は人の名前だった!
ハロウィンというと…、カボチャに目や口をくり抜いておばけのような顔を作り、中にロウソクを立てたちょうちんが飾られていますよね!
カボチャの名前は【Jack-o’-lantern(ジャック・オー・ランタン)】と呼ばれています。
他には【ジャッコランタン】【ジャックランタン】【ちょうちんジャック】とも言われたりします。
実は【ジャック】って人の名前なんですよ!
そして、本来はジャックではなく【ウィル・オ・ウィスブ】だったというのです!!
生前に堕落した人生を送ったまま死んだ鍛冶屋のウィルは、死後に死者を天国か地獄へ行くか見定める天国の門の管理者であるペトロに地獄行きを通告される。
しかし、ウィルは、言葉巧みにペトロを言い包め、もう一度人間として生まれ変わることに成功する。
ところが、第二の人生も結局は悪行三昧を繰り返し、死後になってペトロから激昂されて天国にも地獄にも行けなくなってしまい、暗い闇の中を漂う事になる。
そんなウィルを哀れんだ悪魔が、彼に煉獄の炎が宿った石灰を与え、これを火種に萎びて転がっていたカブをくりぬき、それを入れたランタンを片手に持って彷徨っている姿だとされている。引用:ピクシブ百科事典
ウィル・オ・ウィルブは日本ではあまり知られていませんが、ジャック・オ・ランタンはウィル・オ・ウィルブから新しく生まれ変わった物語と言われています。
その昔、ジャックという名の口は巧いが卑怯で普段から行いの悪い鍛冶屋の男がいた。
怠け者だがズル賢いジャックは、十字架を使って悪魔を罠に仕掛け、自分を地獄に落とさないと約束するまで罠の中に閉じ込めた。
悪魔はやむなく約束し、ジャックは死んでも地獄へ落ちない身となった。
そうして死んだジャックは、天国の門の管理者ペトロを同様に得意の話術で騙して生き返った。
そして、やはり生き返った後も生前の行いを全く反省せずに最悪な男のままだった。
そのため、再び死んで死者の門を訪れた時にペトロから「お前は天国へ行くことも、地獄へ行くこともできない」と言われ、 死後の国へ向えずに現世を永遠に彷徨い続ける事になった。
さすがに悪魔もこれを哀れみ、ジャックに地獄の業火が宿った石炭を与えた。その灯りを頼りにカブに憑依して安住の地を求め、この世を彷徨い続けている姿だともされている。引用:ピクシブ百科事典
ようするに…悪いことばっかりしちゃって、行き場を失いさまよっていた男に、悪魔が地獄の残り火をくれたんですね。
男は落ちていたカブに目や口を切り抜き、その中にもらった炎を入れて、カブのランタンを手に持ち、今もまださまよい続けているのです。
カボチャのランタンって思っていただけなので、なんだか胸がかき混ぜられ苦しいですw
ハロウィンって仮装して盛り上がっていますが、こんなにも奥が深いんですね!!!
ちなみに、日本ではジャック・オ・ランタンとよく呼ばれていますが、イギリスではウィル・オ・ウィルブと呼んでいるそうですよ!
カボチャではなくカブだった!?
ジャック・オ・ランタンのお話を読んで、「あれ!?」って思ったあなたはしっかり読んでいますね!!
そうなんです!
現在はカボチャですが、ケルト人が使っていたのは【カブ】をくり抜いて作ったジャック・オ・ランタンだったんです!
1800年代中頃にアイルランドでじゃがいもが十分に実らず、食物が不足し飢え苦しみ、100万人以上のアイルランド人が亡くなったのです。
そのためケルト人が故郷を離れてアメリカに移り住んだのですが、アメリカではカブに馴染みがなく、手に入りやすいカボチャをカブの代わりに使うようになりました。
ジャック・オー・ランタンは、死者の霊を導いたり悪霊を追い払ったりするための焚き火で、日本のお盆でも「迎え火」や「送り火」といってご先祖様の霊が迷子にならないように目印として玄関で火を焚き、煙に乗って家の中へ入ってこられるようにしたり、無事に帰れるようにお見送りをするために同じように玄関で火を焚いたりしますよね。
魔除けの焚き火は、「迎え火」や「送り火」に近いものだと思ってもらえればいいですよ。
ハロウィンを子供に説明する簡単な方法
ハロウィンの由来を聞いて、なんとなく「ハロウィンはケルト人が行う秋の収穫感謝祭(サムハイン祭)からハロウィンにスガタ・形を変えたんだな」ということやカボチャの【ジャック・オ・ランタン】の由来は理解できてきたでしょうか…。
次は、あなたのお子さんに説明をする簡単な方法をお伝えしていきます!
子供はできるだけ物語にしてあげるとわかりやすいと思いますので、私もイラストを交えてお教えしますね!
「ハロウィンって何?」と聞かれたら…
きっと、私の娘も聞いてくると思うのですが、「ハロウィンって何??」という質問です!
私が子供に聞かれたら、こんなふうに説明します!
すかさずソファーに置いてあるひざ掛けを頭に被り…
「TRICK OR TREAT!!!(トリック・オア・トリート!!!)」
そういったあと、顔をちらっと出して、「こんな風にね、おばけに変身してトリック・オア・トリートっていうとお菓子がもらえるお祭りだよ!」って伝えます!
ママがおばけに変身したところからハイテンションになり、お菓子がもらえるということにも大喜びなのは間違いなしですよねw
そのあと、マネをして「トリック・オア・トリート」ってお菓子をくれって言ってくる可能性大ですけどw
「ハロウィンでは、なぜおばけになるの?」と聞かれたら…
「TRICK OR TREAT!!!(トリック・オア・トリート!!!)」って言ったら、お菓子がもらえることがわかると、次には「なんでママおばけになったの~?」って聞かれると思うんですよね。
私なら娘にこんなふうに説明します!
むかーし、むかしはね、10月31日が1年の終わりの日だったんだって!
1年最後の日だから、「死んじゃってお空にいった人たちが会いに来てくれる!」って昔の人たちはそう信じていました。
ひいおじいちゃんや、ひいおばあちゃんが「元気かな~」って会いに来てくれてるんだね!
だけどね、ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんの後ろに、おばけがついて来てるんだって!!
むかしの人たちは、おばけが怖いから、どうやって追い出すかをみんなで考えました。
「そうだ!おばけに変身して、おどろかそう!!」
みんな、怖いおばけに変身したら、気の弱いおばけがびっくりしちゃって逃げ出して行きました。
安心して、おばけに変身したまま、新しい年を迎えるお祭りが始まりました!
10月31日はね、おばけがついてきちゃうから、みんなで変身しておばけを追い返そうね!
「おばけがついて来ちゃったから、おばけに変身しておばけを驚かせた!」という部分と、「おばけがついてくるから、みんなで変身して追い返そう!」と伝えることで、10月31日のハロウィンで「なぜおばけになるのか」という質問に答えられますよ!
あなたなりの物語でいいので、ぜひ子供を楽しませてあげてくださいね!
「ハロウィンではなぜお菓子をもらえるの?」と聞かれたら…
「おばけに変身してトリック・オア・トリートっていうとお菓子がもらえるお祭りだよ!」のおばけに変身する部分は伝えることができましたね!
あともう一つ、「お菓子がもらえるお祭り」と話してますので、「なんでお菓子がもらえるの?」っていう質問も来るかもしれません!
私が住む地域では、ひな祭りに「おひな様をみせてください」と近所を周り、お菓子をもらうという行事がありますが、ハロウィンも「トリック・オア・トリート」といってお菓子をもらうので、とても似ていますよね!
なぜ、ハロウィンの日にはお菓子がもらえるのでしょうか…?
理由は、魔除けの意味があるそうです。
ハロウィンの夜に、帰る家がなく外をウロウロしている霊たちが家に入ってこないように、お菓子を渡して「元の世界に戻ってくださいね!」とお願いするためのものと言われています。
もうひとつ、キリスト教が広まったことで秋の収穫感謝祭(サムハイン祭)が、現在の【ハロウィン】という行事に生まれ変わったと先ほどお伝えしましたね。
9世紀ヨーロッパの「ソウリング」という儀式があり、11月2日の「死者の日」になると、成仏されていない霊のためにクリスチャンが村から村へ「ソウルケーキ(Soul Cake)」を乞いながら歩き回っていました。
ソウルケーキとは、「Soul=魂」を供養するためのケーキであり、ケーキと引き換えに、亡くなった家族、親族の霊を天国に導くお祈りをすると約束したのです。
ソウルケーキを差し出さなければ、霊が鎮まらず悪さをすると思われていて、「トリック・オア・トリート」はソウルケーキから来ているものと言われています。
ひとつだけではない、いろいろな伝わりがありますが、私なら娘にこんなふうに説明します!
10月31日にひいおじいちゃんと、ひいおばあちゃんについてきたおばけたちが、帰る家がなく、家の周りをウロウロしているの!
おうちに入ってきたら怖いから、「お菓子をあげるから、元の世界に帰って!」ってお菓子を渡して帰ってもらったんだって。
おばけたちはお菓子を渡さないと、おとなしく元の世界に帰ってはくれないからね…。
だから、おばけに変身して「トリック・オア・トリート」っていうと、「お菓子をあげるから帰って!いたずらはしないでね!」っていう意味でお菓子がもらえるんだよ!
今では、「トリック・オア・トリート」と言えば簡単にお菓子がもらえるというお祭りですが、むかしは歌って踊って詩の朗読までしないとごちそうはもらえなかったと言われています!
ハロウィンと言えども、子供にはお菓子をいただくときには、感謝するということを伝えていけたらなと思います。
「ハロウィンは、なぜカボチャを飾るの?」と聞かれたら…
ハロウィンが始まると、ショッピングモールでも公園でもテーマパークでも、カボチャが飾られ始めると思うんですよね!
そんなカボチャを見て「ハロウィンは、なぜカボチャを飾るの?」と子供に聞かれるかもしれませんね!
「なぜカボチャを飾るのか」私なら娘にこんなふうに説明します!
むかーし、むかしね、暴れん坊で人をだます悪い男がいたの!
その名前は【ジャック】
ジャックはお酒が大好きで、ハロウィンの夜もお金がなくなるほどお酒を飲み続け、酔っ払っていました。
すると、地獄からやってきた悪魔が現れ、「ジャックよ!魂を奪うぞ!」と言ったのです。
ジャックは「魂はあげるから、さいごにお酒をもっと飲ませてくれ!」と悪魔に頼みました。
悪魔は「仕方がない!」とお金に変身してお酒を買おうと思ったのですが、ジャックは銀の十字架でお金を押さえつけ財布に閉じ込めたのです!
困った悪魔は、「10年間はジャックの魂を取りに来ない」という約束をしました。
そして、10年後に再び悪魔がジャックの前に現れ、「ジャックよ!魂をもらいにきたぞ!」魂を取りに来ました。
「魂はあげるから、さいごにりんごが食べたい!りんごを取ってきて欲しい」と悪魔に頼みました。
悪魔は最後の願いだと思い、りんごを取るために気に登り始めました。
すると…ジャックは木にナイフで十字架を刻み、悪魔を木から降りられなくしたのです!
困った悪魔は、「二度と魂を取リに来ない」と約束しました。
何年かたって、ジャックはこの世からスガタを消しました。
しかし、今まで悪いことばかりしてきたため天国にはいけません。
仕方なく地獄に行こうと思っても、悪魔はジャックとの約束を守り、「ジャックの魂を取ることはできない!」と地獄にも行けません。
真っ暗でなにも見えないところを歩き続け、行き場を失ったジャックがかわいそうになり、悪魔は地獄の炎の残り火をあげました。
ジャックは落ちていたカボチャをくりぬき、その中に炎をいれて、周りを照らしながら、今もまだウロウロし続けているのでした。
おしまい!
悪いことばかりしてたから、真っ暗でなにも見えない場所を、カボチャのちょうちんを片手に、周りを照らしながらウロウロし続けているんだって!
そんな昔ばなしから、ハロウィンにはカボチャをくり抜いて飾るようになったんだね!
カボチャは、ひいおじいちゃんや、ひいおばあちゃんについてきた悪魔や魔女から、わたしたちを守ってくれているんだよ!
カボチャの奥深いところの話は小さい子ほど、少し難しいかもしれませんが、悪いことをしたからカボチャのちょうちんをもち、暗い中をウロウロしていることは伝わるのではないでしょうか!
カボチャの飾りを見るたびに、少しずつ話してあげてもいいですね!
「トリック・オア・トリート」と言われたらどう返す?
何度も出てきた「トリック・オア・トリート」ですが、ハロウィンでお菓子やキャンディーをもらうときの言葉です。
- トリック=いたずら
- オア:~か・どちらか
- トリート=お菓子
「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!」って言っているのですね!
では、「トリック・オア・トリート」と言われたら、どんな言葉を返せばいいのでしょうか?
絶対にこれをいわなくちゃだめ!!という決まりはまったくなく、伝統的な言葉が「Happy Halloween! (ハッピーハロウィン!)」です。
ハッピーハロウィンの他には…
- I’m scared=わぁ!怖い!!
- here you are=はい、どうぞ!
- Have some candys!=キャンディーをどうぞ!
- Have some chocolates!=チョコレートをどうぞ!
本当に返し方はいろいろなので、もし困ったときは「ハッピーハロウィン!」と言って、お菓子をあげてくださいね!
じゃあ、「お菓子をあげなかったらどうなるの?」って思いませんか?
アメリカでは本当にイタズラをされ、水鉄砲で水をかけられたり、ぬれたトイレットペーパーを庭中にまき散らされたりなんてのもありました!
一番多いのは玄関に生卵を投げられることだそうで、嫌ですよねぇ…。
ただ、わざとお菓子をあげずにイタズラをさせる家もあるそうです。
アメリカでは、子供たちが訪問してもいいという家は玄関の明かりがついていて、来てほしくない家は明かりが消えています。
明かりがついていて、しかもお菓子をあげないのであれば、イタズラOKということですね。
日本ではあまり聞きませんが、勇気のある方はお菓子をあげないという方法を取ってみてもいいかもしれませんw
いやいや、ほとんどの日本人はあげるんじゃないかな…。
私は後片付けが大変なので、用意しておきますw
まとめ
今回は、【ハロウィンを子供に説明する簡単な方法!なぜお菓子がもらえるの?】を話題にしましたが、いかがでしたでしょうか?
私が子供のころはハロウィンなんてイベントはほとんど日本にはなく、ここ数年で急激に浸透してきましたね!
どうやらハロウィンの経済効果は、平成28年には1,345億円となり、バレンタインの1,350億円を超えていると言われています。
バレンタインと比べられるほどの大きなイベントになり、これからますます盛り上がるハロウィンに子供たちは興味を持ち、いっぱい質問してくるかもしれません!
ぜひ、あなたなりのハロウィン物語を聞かせてあげてくださいね!
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