小学生の子供がいる家庭では、夏休みに入ると自由研究をどうしようか悩んでいるお子さんを目の当たりにするお母さんもいるのではないでしょうか。
2020年から小学校でもプログラミングが必修化となり、「自由研究はプログラミングをやってみたいな」という想いがあるお子さんもいるかもしれませんね。
今回は、プログラミングを自由研究の課題にすると決めたけど、「どうやって学習して、どうやってまとめて提出しようか…」そんな風に悩んでいる方に向けて書きました。
プログラミングと言っても学習方法はいくつかあるので、自分のやりやすいまとめ方や提出方法と共に見つけてもらえたら幸いです。
自由研究プログラミングのまとめ方や提出方法を今すぐチェック>>>
★【プロボキッズ】のサイトで発信していましたが、現在は閉鎖しこちらにお引越ししました。
自由研究にプログラミングを勧める理由
夏休みの自由研究をプログラミングにすることは、クリエイティブな世界を体験する絶好のチャンスとなります。
なぜなら夏休みは、とても長い時間を利用することができるので、ロボットを動かしたりプログラミング言語に集中して取り組むことができるからです。
じっくりと取り組むことで生まれる新たなる発見は、子供のクリエイティビティを最大に伸ばすきっかけを作ってくれます。
小学校で習うプログラミングは、プログラミング言語という難しいプログラムを学ぶというよりは、【プログラミング思考力】を身に付けるためです。
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力。
引用:文部科学省
- 創造力
- 問題解決力
- 論理的思考力
- コミュニケーション力
自分で何かを作り出そうとする力「創造力」や、問題が起きたときに解決に導くための手順に気づくことのできる「問題解決力」。
自分が目指すべき形にしていく「論理思考力」、論理思考力が付いてくると友達に詳しく説明できたり、プログラミングについて話し合う機会も多いため「コミュニケーション力」も必要になります。
プログラミングとは何か詳しくなって
\子供に教えてあげよう/
上記の記事にも書いていますが、回転すし屋さんで、ロボットが「いらっしゃいませ」とお出迎えして「発見番号をお取りください」とアナウンスしているように、人手不足解消の為やコスト削減のために、ロボットを導入する会社やお店はこの先ドンドン増え続けていきます。
そこで最も必要となる人間というのは【ロボットを動かすために論理的に考えていける人】と【プログラミング言語を使える人】です。
単純作業の仕事はすべてロボットが行うことになり、クリエイティブな仕事が増えていきます。
ぜひ、夏休み自由研究でプログラミングに挑戦し、クリエイティブな世界を親子で体験してみませんか?
きっと今まで知らなかった世界が、グンと広がることでしょう。
プログラミングを自由研究にする前の確認項目
プログラミングを使って研究した結果を、紙に書いて発表する場合は特に心配することはありません。
例えばパソコンで作ったものをパソコンを使って発表したい場合や、キットを買って作成し動かすためにパソコンやiPadを使いたい場合は、以下の点を夏休み前に確認しておきましょう。
- 教室内でパソコンやiPadをインターネットに接続できるか
- 生徒が使っても良いパソコンがあるか
- パソコンやiPadを持ち込んでも良いか
1つずつ説明していきます。
教室内でパソコンをやiPadをインターネットに接続できるか
パソコンのソフトを使って作品を作り、実際にパソコンを使って見てもらいときは、パソコンをインターネットに接続できなければいけません。
教室でパソコンをインターネットに接続することができるのか確認しておきましょう。
生徒が使っても良いパソコンがあるか
インターネットに接続することができても、使用して良いパソコンがなければ公開することができません。
例えば【パソコンでプログラミングを利用してゲームを作ったから皆にやってもらい】という場合、生徒が触っても良いパソコンが必要になります。
パソコンやiPadを持ち込んでも良いか
自分のパソコンやiPadのほうがやりやすい場合や、学校からパソコンを貸し出ししていない場合は、パソコンやiPadを持ち込んでも良いか確認しておきましょう。
キットを買って作った場合も、動かすためにパソコンやiPadが必要なら同様の考えです。
プログラミングを自由研究にするための材料
プログラミングを自由研究にするためには、どのようにプログラミングを学び作成していくかを考えなければなりません。
自由研究の材料探しをするために、以下の3つをご紹介していきます。
- 夏休み自由研究スクールに入る
- 無料ツールを使って作る
- キットを買って作る
それでは見ていきましょう。
夏休み自由研究スクールに入る
夏休みになると期間限定で、ロボットやゲームを作りながらプログラミングを学べる、プログラミングスクールが開催されることがあります。
プログラミングスクールの良いところは、1日から3日という短い期間に必要なポイントを絞って教えてもらえることですね。
実際に作業している様子を写真に撮っても良いですよという教室もあり、自由研究にピッタリなのです。
以下の3校のスクールを、ご紹介していきますね。
- Knocknote E ducatoon
- N Code Labo
- プロスタキッズ
①Knocknote E ducatoon
1日のみで自由研究が完成する【Knocknote E ducatoon】では、以下の通りに自由研究イベントが開催されていました。
コースは3つ準備されていました。
- 障害物回避戦車
- Scratch & micro:bit
- オリジナルデジタル時計
3つのコースから1つ選び、1日で作品を完成させて、さらに提出用紙も完成させていきます。
制作している様子を写真に撮ることも可能なので、提出用紙に貼り付けることで、より具体的に発表することができます。
【Knocknote E ducatoon】のイベントのメリットは以下の通りです。
- 親子で学ぶことができる
- 少人数制授業
- 満足度が98.6%と高い
デメリットは東京の四谷本校でしか行われていないということでしょうか…。
②N Code Labo
コースによって1日から3日と期間が異なりますが、【N Code Labo】では、以下の通りにイベントが行われていました。
コースは4つ準備されていました。
- 夏休み自由研究サッカーロボ講座(3日間)
- UnityVR講座(3日間)
- Unity入門講座(3日間)
- Scratch入門講座(1日間)
Scratch入門講座以外は3日間行われ、3日目には作ったものをみんなの前で発表します。
【N Code Labo】のメリットは以下の通りです。
- 持ち物は特になし(飲み物や軽食持ち込み可)
- 授業中の様子をカメラスマホで撮影しても良い
- 保護者が待つスペースがある
こちらも「代々木校」「横浜校」「大宮校」のみの開催なので、自宅に教室が近くないと行くことが難しいのがデメリットですね。
③プロスタキッズ(オンライン可)
プロスタキッズの夏のイベント【子ども花火】では、子供たちがプログラミングした花火を打ち上げるという企画を2018年から開催しています。
実際に観た人もいるかとは思いますが、2020年9月16日にオンライン配信された安室奈美恵さんの花火ショー『WE♥NAMIE ONLINE HANABI SHOW 」はプロスタキッズとのコラボだったのです。
夏休みイベントが開催される教室は遠すぎるというお子さんにおすすめなのは、オンラインで開催されるイベントに参加することです。
ちなみに2020年は「オリジナルのプログラミング貯金箱を作ろう」というイベントが以下の日程で開催されました。
プロスタキッズ品川校の教室でも行っているのですが、参加費はダントツにオンラインの方が安いです。
オンラインは以下の通りで行われていました。
- 定員:10名
- 参加費:1,650円(プロスタキッズ生徒は無料)
- 貯金箱代実費:7,260円
- 開催場所:zoom
【プロスタキッズ】のメリットは、自宅で学ぶことができる点ですね。
デメリットは、パソコンやインターネット接続環境が整っていないとできないということと、zoomで行うため先生に直接助けてはもらえない点でしょうか。
お母さんも一緒受講して補助していく必要がありますね。
無料ツールを使って作る
インターネットに接続している環境があれば、無料ツールを使うことでプログラミングを学ぶことが可能になります。
夏休みの自由研究としておすすめなのが以下の2つのツールになります。
- スクラッチ
- ビスケット
それぞれどんなツールなのか説明をしていきますね。
①スクラッチ
引用:Scratch
スクラッチは8歳から16歳の子供向けに開発されたもので、世界中の国の学校や図書館、そして家庭学習としても使われています。
そして、日本のプログラミング教室でも、スクラッチを使っているところがとても多いです。
スクラッチを使って自由研究をする前に、スクラッチを学ぶ必要があるので、今回は手軽に学習できるようにスクール以外で紹介していきます。
【YouTube】
YouTubeにはスクラッチを使って、様々なアニメーションやゲームの作り方を公開している人たちが多くいます。
それらを参考にして、自分オリジナルのものを作ることができたら、立派な自由研究の作品となりますよ。
YouTubeの画面を表示させてから、検索窓に【Scratch】と入力していきます。
下記のような親切な説明をしているYouTubeもありますので、自分の作りたいものを説明している動画を探してみてくださいね♪
\Scratchの基本的な使い方が知りたい/
[youtube]
[/youtube]
【ワンダースクール】
YouTubeで探す方法の他に、【WONDER!SCHOOL】というサイトもあります。
WONDER!SCHOOLの良いところは、無料で使える素材もダウンロードできるので、アニメーションやゲームの幅が広がります。
【WONDER!SCHOOLプログラミング部】の授業ではScratchの使い方を動画で教えてくれるので、見ながら取り組んでいけます。
\Scratchでゲームが作れるよ/
[youtube]
[/youtube]
②ビスケット
ビスケットはとても簡単に作られたプログラミング言語で、自分で描いたイラストをメガネという部品に入れるだけで。アニメーションやゲームが作れます。
文字がほとんどないので、4歳から始められるというのも魅力の一つですね。
\ビスケットの使い方をチェック/
【YouTube】
ビスケットもScratch同様、YouTubeにビスケットを使って様々なアニメーションやゲームの作り方を公開している人たちが多くいます。
それらを参考にして、自分オリジナルのものを作っていくと良いです。
YouTubeの画面を表示させてから、検索窓に【Viscuit】と入力していきます。
下記のようなシューティングゲームを作るYouTubeもありますので、自分の作りたいものを説明している動画を探してみてくださいね♪
\Viscuitでシューティングゲームを作ろう/
[youtube]
[/youtube]
キットを買って作る
パソコンを使うだけではなく、キットを買ってオリジナルの作品を作り、電子パーツを繋げることで動き出すシステムを作ることもできます。
以下の2つのキットをご紹介していきます。
- プログラミング貯金箱
- KOOV
①プログラミング貯金箱
楽天やAmazonにはプログラミングに触れることができるキットも販売しています。
上記の商品は、お金を入れるとプログラミングしたデザインが光る貯金箱で、micro:bitを使ったオリジナルの貯金箱を作ります。
「電車」以外にも、「ATM・ふしぎないきもの・家・スペースシャトル」があるので、お気に入りを探してみてください♪
▼プログラミング貯金箱
②KOOV
KOOVは【ソニー・グローバルエデュケーション社】が開発したロボットプログラミング学習キットです。
カラフルなキューブブロックや、電子パーツを使って、思うまま形を創り完成した作品はプログラミングにより動き出します。
プログラムを自分で考えて動かすこともできるので、いろいろと試してまとめても良いですね。
\KOOVって何?というあなたへ/
自由研究プログラミングのまとめ方や提出方法
提出方法
まずはどのように提出をするのかを考えていきます。
- パソコン
- 大きな紙(模範紙)にまとめる
- 画用紙にまとめる
- ノート・スケッチブック
パソコン
教室でパソコンをインターネット接続できる場合は、パソコンを持ち込む、もしくは学校のパソコンを借りて、アニメーションを見てもらったりゲームを実際に楽しんでもらったりすることができます。
実際に作ったものを見てもらうことを研究結果として提出していきます。
大きな紙(模範紙)にまとめる
大きな紙にまとめるメリットは、多くの人が集まっても一緒に見てもらうことができます。
大きな文字やイラストにすることで、とても見やすい反面、バランスを考えて書いていかないと、きれいにまとめることができません。
タイトルや内容をざっくりと考えてから書き始めると、迷いが起きづらくなります。
模範紙は100円ショップにも5枚ほど入って売られていますよ。
画用紙にまとめる
画用紙は模範紙に比べると小さくなり、手が届く範囲で書いていけるので、全体が把握しやすく、バランスが取りやすいというメリットがあります。
ただし、紙が小さくなるので、文字やイラスト・写真などの大きさを考えていかないと、書くスペースがなくなってしまうので注意!
模範紙同様、ある程度の構成を考えてから書き始めましょう。
ノート・スケッチブック
観察日記向きと言われるノートやスケッチブックですが、何日もかけてScratchで物語を作るときも使えますね。
Scratchをやり始めたときは真っ白だったのが、どんどん完成に近づいていく様子を、画面キャプチャしてまとめていくことができます。
他に、キットを買って作った場合も同じで、作っていく工程をすべて写真に撮ってまとめることで、「この作品はこんな風に仕上げていったんだ」というのがとても良くわかります。
まとめ方
どのように提出するかを決めたら、次はどのようなことを書いたらいいのかをお伝えしていきます。
模範紙でも画用紙でも、ノートやスケッチブックでも、以下のような内容を書いていけば大丈夫です。
- タイトル・名前
- 自由研究にプログラミングをやろうと思ったきっかけや理由
- 自由研究のねらい・調べたいこと・予想など
- 準備したもの
- プログラミングで何を作ったのか
- 作ったもの
- 作る工程・作業手順の説明
- プログラミングの結果
- 工夫したところ
- 難しかったところ・大変だったところ
- やってみた感想
- 今後の目標
- 参考にしたもの(本など・題名や出版社)
- まとめ
KOOVを使ってプログラミング学習をした結果、上記の「まとめる内容とは」から選んで、以下のようにまとめてみました。
もし、iPadをインターネット接続が可能であれば、学校に持ち込んでみんなに実際に触ってもらうこともできますが、やってみた結果を紙に書いて発表するだけでも十分伝わりますよ。
私はパソコンで作成していますが、手書きの場合は鉛筆で薄く枠や文字を書いてからサインペンなどで書いていくと良いですね。
まとめ
夏休みの自由研究をプログラミングにするための学習方法は大きく分けて3つありましたね。
- 夏休み自由研究スクールに入る
- 無料ツールを使って作る
- キットを買って作る
そして、提出方法は4つの方法をお伝えしました。
- パソコン
- 大きな紙(模範紙)にまとめる
- 画用紙にまとめる
- ノート・スケッチブック
【まとめる内容とは】を参考にしながら、研究してみた結果を楽しくまとめてみてくださいね♪